今回はリスニング力アップに絶大な効果があるディクテーションが出来るおすすめ無料サイトをいくつかご紹介します。
とその前に、なぜディクテーションがリスニング力アップに効果的なのかを説明しましょう。
リスニング学習の二つのやり方「多聴」と「精聴」。
多聴はとにかく聞いて聞いて聞きまくる学習法で、いわゆる「聞き流し」です。
まだ英語に慣れていないリスニング初心者の頃は、英語の音に慣れて苦手意識を失くすためにも、多聴に力を入れたほうがいいのですが、少しリスニング力が伸びてきたら「精聴」のほうにより力を入れていきます。
こちらは聞き流しではなく、集中して聴くことです。
英語の音やリズムを感覚で掴んでいく多聴は、聞き流しなので聞き落すことが多分にしてあります。
そして聞き落したところはどんなに聞いていても勝手に聞こえるようにはなりません。
そこで精聴が生きてきます。
精聴では、多聴で培ってきた「英語耳」を総動員して音に耳を傾けます。
そして、「実際に何と言っているのか?」を必ず確認します。
聞き逃していた音、間違ってて聞いていた音を文字として頭に残していくためです。
この作業は、ただ耳を澄ませているだけより、聞こえてきた音を書きとるようにすると、さらに効果的になります。
聞き取れた英文を紙に書き写していく「ディクテーション」です。
リスニングに自信があると、ディクテーションなんて簡単にできるような気がしてきますが、意外と難しくて侮れません。
音のつながりや、聞こえなくなる音があるので、何回も巻き戻して同じ英文を聴いても間違えることが多いです。
初めのうちは、短い英文を大量にこなしていくほうが力がつくんじゃないかなと思います。
ディクテーション素材はなんでもいいですが、必ずなんと言っていたか正解がわかる素材を利用する必要があります。
今回ご紹介するのは、スクリプトも利用可能でしかも無料と言う、ディクテーションに最適なおすすめサイトです!
目次
ディクテーションが無料でできるおすすめサイト①
以前他の記事でも紹介したディクテーションのサイトです。
https://xn--u9j3hd3f2a3267bih9a1hipz5cvxp.com/post-666/
短文が大量にあるので、初めてのディクテーションにとても向いているサイトだと個人的に思っています。
1回のみ再生と、ループ再生が選べます。
ループだと何度も繰り返し聴くのにいちいち再生ボタンをクリックせずに済むので便利です。
ディクテーションが無料でできるおすすめサイト②
英語で文字ばかりのサイトですが安全です!
レベル別に区分けされてあって、“Very Easy”から“Difficult”まで4段階になっています。
Difficult以外では簡単な質問が用意されていて、TOEICなどの試験対策にも使えますね。
Difficultにはノーマルスピードとスロースピードの2種類が用意されているので、まずはノーマルで聴いてから、聞き取れなかった部分の補足用にスローを使う、というやり方が適していると思います。
また、MediumとDifficultには、難しい単語も脇に載せて置いてくれているので、助けになります。
他にも古いポエムを題材にしたディクテーションもありますが、素材としてはこのサイトはやや少なめです。
それと画面上に文字を打ち込めるところがないので、自分でメモやワード、もしくは紙を用意して打つか書くかしないといけないのが残念です。
ディクテーションが無料でできるおすすめサイト③
全部英語で表示されている総合英語学習サイトです。
リスニングのカテゴリの中に「オンライン・ディクテーション」という項目があります。
こちらも“Elementary”から“Advanced”までレベル別になっています。
ノーマルとスロー、両方のスピードがありますが、自分で選ぶのではなく、書いてある手順に従います。
最初のノーマルでは「書くな」と指示されており、次のスローでようやく文字入力。
そして最後にノーマルを聴いて、間違っていないか確認してから解答をクリックする、という順番です。
このサイトもディクテーションの量はさほど多くありません。
ディクテーションが無料でできるおすすめサイト④
長文のニュース原稿を素材に使っているので、やや難易度が高いサイトです。
始める前に学習手順を確認してください。
書き取りシートを必ず印刷しなければいけないのがやや難点ですが、穴埋め方式になっているので何語入るのかがわかります。
初級から上級までありますが、どのレベルもかなりの量があり、またニュースだけあってそれなりに長文なので、ディクテーションにだいぶ慣れてから手をつけた方が良いサイトです。
だけどその分、力もかなりつきます!
ディクテーションが無料でできるおすすめサイト⑤
息抜きに洋楽のディクテーションをしてみませんか?
このサイトはYou Tubeの動画に歌詞をつけて、ところどころ虫食いにしてその部分を打ち込むように作られています。
虫食い部分は●で表示されるので、何文字入るかが分かりヒントになります。
トップページには人気の曲がランキング形式で載っていますが、上にある検索バーから好きな曲を探せます。
会員登録を促されますが、登録無料なので会員になってもいいし、面倒だったら「later」を選んで保留にしても大丈夫です。
4つある難易度を選んで動画スタート。
下に“Press to continue”とあるのでクリックすると虫食いの歌詞が表示されるので、該当の箇所きたらすかさず打ち込みましょう。
正解しないと曲が止まって先に進めなくなります。
最後までクリアすると、これまでにその曲を同じ難易度で挑戦した人たちの成績がランキングで表示されます。
ユーザー名と国まで出るので、なんだか「頑張れ、ニッポン!」と応援する気持ちが湧いてきますね(いや、自分が頑張れ、なんですけどね本当は)
楽しいので是非やってみてください。
まとめ
ディクテーションはとにかく集中するので疲労感がドッと出る学習方法です。
なので長時間の作業としては向いていません。
最初はモチベーションが高く、何時間でもやってやろう!という気持ちになるかもしれませんが、1日5分でもいいので継続していくほうが力が付きます。
短い時間でもいいので、長い期間やっていくようにしましょう。
3か月も続けていれば、びっくりするほどリスニング力が伸びていることが実感できるはずです。