社内公用語を英語にする企業も出てくるなど、ますます英語が話せる人材の需要が高まる今日この頃。
「今更英語が話せたって……」
「これからは中国語の時代!」
なんて言われることも増え、まるでもう英語が話せるなんて当たり前のことという雰囲気を感じてしまいます。
でもそれって本当でしょうか?いったい英語が話せる人って、どのくらいの割合なのでしょうか?
私は海外出張が多いサラリーマンにも関わらず、英会話がまるでダメだったので英語コーチングスクールのPROGRITに通って英会話を徹底的に鍛えました。
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こういうスクールが流行っている以上、やっぱり英語が話せなくて困っている人の割合も高いってことですよね。
そこで、日本人で英語が話せる人の割合がどれくらいいるのか?について考察してみました。
教育現場のデータから英語が話せる人の割合を考える
オリンピックイヤーに合わせるかのように小学3年生から英語の授業が必修化することも決まり、これから益々増えていくはずのグローバルな人材。
話を聞いているだけでは、既にかなりの割合の日本人が英語を話せるようになっていてもおかしくないように思えますが、実際はどうなのでしょうか?
文部科学省では、例年小学校・中学校・高等学校を対象に統計を取っており、英語教員と生徒の英語習熟度をまとめています。
それを見る限り、英検の取得やTOEIC・TOEFLでの高スコアを所持している人の割合は上昇傾向にあり、少なからず日本人も英語に慣れてきているのがわかります。
特に7割以上の高校英語教員は、TOEICで730点以上、TOEFL iBT80点以上の英語力を保持しているというデータがあります。
教育の現場では、当然のことかもしれませんが英語のレベルは上昇しているのです。
ですが体感として、英語を流暢に話せる日本人は多くないというのが現状です。
というのも、先に挙げた統計で分かるのはあくまでも英語試験のスコアのみ。
しかもTOEICはリスニングとリーディングのみで構成されたテストのため、「話す」ということにおいては何を保証するものでもないのです。
英検には2級から面接がありますが、採点項目に「態度」があったりと、あまり信憑性があるようには思えません。
英検の面接は短い時間であることもさることながら、採点者も同じ日本人で発音も典型的なジャパニーズ・イングリッシュとなると、どこまで信用していいのかよくわかりませんよね。
その点、TOEFLにはスピーキングのテストがあるので、ある程度「英語を話せる人」の判断基準にできるかも?という意見もありますが、文科省のデータで出ているのはリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングからなるTOEFL総合点です。
スピーキングセクションの点数が低くても他のセクションが高ければカバーできてしまい、TOEFLスコアだけから「話せる」かどうかは判断ができないのです。
これらのデータから考察するに、そもそも私たちに英語を教えてくれるはずの学校の先生がすでに英語が話せるかどうか怪しい、と言うことになります。
そう考えると、日本人で英語が話せる人の割合なんてかなり低そうですよね。
やはり英語が話せる人材は不足している
中学・高校で英語を学んできた年数は長いのに、英語を話すことができない。
一見矛盾しているようにも思えますが、読み書きメインの受験英語では「話す」能力を伸ばす試みはされていないので当然の結果と言ってもいいでしょう。
身に覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「TOEICのスコアもいいし、英語がペラペラなんだろうね!」
「留学に行ってたんだから、もう英語なんて余裕でしょ?」
「助かった、じゃあ英語担当お願いね」……。
留学やTOEICが一般的になってきているのは事実ですが、相変わらず掛けられるこういった言葉。
何より雄弁に、日本人は総じて英語が苦手なのだ、と語り掛けてくるようです。
学校やバイト先、職場、はたまた道を歩いている時。英語しか通じない人がそこに現れたとしたら、その場の何人がまともに応対できるでしょうか?
その時、自分は彼らの助けになれているでしょうか?
最初から話せる人材を集めでもしていない限り、ほとんどの人は遠巻きに見守るだけでしょう。
今はそれでいいかもしれません。
ですが、これから先もそのままで大丈夫でしょうか?
こんな状況でも、年々訪日外国人の数は増えています。
京都など観光地では顕著ですが、有名な神社などは外国人だらけで前からも後ろからも英語が聞こえてくるような場面が当たり前。
もう、日本人より外国人の方が多いのでは?というくらい、日本において日本語が通じない状況というのが普遍的になってきているのです。
それでも尚、私たち日本人は英語が話せないまま、今日まで過ごしてきています。
だからこそ、英語を習得することに価値があるのです。
義務教育で必ず習う英語、しばらく触れていなかったとしても基本的な文法は頭に残っているはず!
ゼロから新しい言語を習得するより、格段にスムーズな滑り出しができます。
今更英語なんて……と思わないで、ぜひ「珍しい」英語話者の道を目指してみてください!