こう言っては何ですが、英語の勉強って基本的にあんまり面白くないですよね。
特に仕事で英語を使うから仕方なく勉強してるという場合は、たいして面白くもない書籍や教材を使って勉強ばかりしていては、すぐに飽きてしまってモチベーションも続きません。

せっかく映画見るんだったら、ビジネス英語役に立つものをご紹介!
といっても、世に出ている映画で会社員が主役のものってほとんどないんですよね、悲しいことに。
医者とか弁護士と違って会社員の日常って地味ですからね。
個人的には別にビジネス英語を学ぶからって、会社員が主役の映画じゃなくてもいい気もするのですが、アメリカのサラリーマンってどんな感じなのか?海外の会社ではどんな英語が使われているのか?を知る上でも会社員が主役の映画のほうがなんか効果が高い気がする...。
そう思って会社員が主役の映画、どんなのがあったかな?と思い起してみると、なぜか1987年に公開された映画ばかりが浮かんでしまいました。
80年代後半というと、ちょうど日本はバブル経済真っただ中で、世のサラリーマンたちの生活がこの上ないほど潤っていた時期です。
日本企業は世界を席巻し、世界は「Japan as No.1」といって、日本経済界をもてはやしていた時代でもありました。
一方のアメリカもリーマンショックなんてまだまだ先で、会社内で立身出世を夢見る若手社員が溢れていたようです。

30年以上前なので、古めかしさを感じるかもしれませんが、ビジネス英語を聴いてみる、という感覚で視聴してみてはいかがでしょうか。
ビジネス英語に役立つ映画その1
ウォール街
2010年に続編が公開された、オリバー・ストーン監督の大人気作品です。
証券会社を舞台に、マネーゲームの深みにハマる若手ビジネスパーソンと、彼を誘導するベテラン投資家が手に入れる栄光と転落を描く金融ミステリー。
主演のマイケル・ダグラスはこの作品でアカデミー主演男優賞を受賞しました。
共演はチャーリー・シーンで、お父さんのマーティン・シーンも実生活同様、父親役で出演しています。
株の売買のシーンが中心となっているので、活気に溢れているのですが、会話のスピードは早いです。
英語初心者には少々難しいかもしれませんが、ビジネス単語や表現の宝庫です。
マイケル・ダグラス演じるゴードンの、人をその気にさせる話術(表情や態度も含む)も実際のビジネスの現場、特に営業で役に立つと思います。
かなり上級者向けの作品ですので、まずはストーリーをよく理解して何度も繰り返し視聴していくのがおすすめ。
これ1本を、リスニング、シャドーイング、ディクテーションなど、色んなアプローチで使い倒すとかなりの実力がつくはずです。
ビジネス英語に役立つ映画その2
摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に
摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に ユニバーサル思い出の復刻版 ブルーレイ [Blu-ray]
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で日本でも人気のマイケル・J・フォックス主演のサクセス・コメディです。
ストーリーの序盤から、内定していた会社に出勤してみれば、いきなり取り消しを言い渡されたり、リストラされて泣きながら荷物の整理をしているオジさんの姿を見せつけられたり、と失業してもなんの補償もしてもらえないアメリカの厳しさを目の当たりにします。
実際アメリカ育ちの人から話を聞いたことがありますが、本当に「アンタ、今日でクビだから荷物まとめてさっさと出てってね」と言われて追い出されるのだそうです。
1か月前には解雇予告をしなくてはいけない日本と全然違いますね。
そんなわけでマイケル演じる、出世を夢見る主人公ブラントリーはいろんな会社の面接を受けるところからニューヨーク生活をスタートさせます。
この作品は、面接から電話応対など基本的なところから、コストカットや事業拡大に関してのディベートや重役会議など、さまざまなビジネスシーンが網羅されています。
当然英語もそれなりに難しいのですが、コメディなので軽い気持ちで何度も見れます。ただ、家族と一緒に観るには少々気まずいシーンがありますのでご注意を。
ビジネス英語に役立つ映画その3
赤ちゃんはトップレディがお好き
「アニー・ホール」でアカデミー主演女優賞を受賞したダイアン・キートン主演のハートフル・コメディ作品です。
キートン演じるバリバリのキャリアウーマンが、赤ちゃんを引き取る羽目になりドタバタした挙句、本当の幸せを見つけるというストーリー。
女性主人公のハートウォーミング作品なので、ビジネス英語…? と訝られるかもしれませんが、意外と侮れません。
主人公のJ.Cは“タイガーレディ”の異名を取るくらいアグレッシブなビジネスパーソンです。
初っ端から歩きながら部下にアレコレ指示を出し、重役会議に出席し、ビジネスランチをとる、と仕事一辺倒の様子が見てとれます。
一度はクビになり田舎に引っ越すのですが、手作りのベビーフードが思いがけず好評となったことから、販路を拡大してビジネス展開し、ついには元いた会社からヘッドハントされることになります。
要所要所でビジネス英語が使われるシーンが全編通してあるので、この作品もぜひご覧になってほしいと思います。
まとめ
紹介させていただいた作品には、日本では見受けられないビジネスマナーも見ることができます。
社交パーティーでのふるまい。
初対面の相手とは名刺交換はせず握手を交わす。
重役会議などで女性が入退室をするときは、男性は全員立ち上がる、などなど。
細かい部分なので見逃しがちですが、ビジネス英語と一緒にこうしたところも学んで、国際派として活躍していただきたいな、と期待しています。