英語力に自信があるなら転職しましょう。
特に、外資系企業、日系グローバル企業への転職すると、年収が激増する可能性があります。
なんなら日本を飛び出して、海外転職もアリだと思います。

英語が出来る人は外資系企業に転職すべき理由
英語力に自信があるなら外資系企業、日系グローバル企業への転職を考えるべきです。
転職によって年収が数百万円レベルでアップする可能性があります。
理由は単純。日本語がネイティブで、英語が出来る人材はまだまだ少ないので、転職市場で非常に価値が高いからです。
特に外資系企業は高い給料を払ってでも日本語と英語が出来る人材を求めている傾向があります。
私は外資系アパレル企業で人事として働いていますが、ビジネスレベルで英語が扱える人材が面接にやってくることはあまりありません。
逆に言うと、これだけ英語の必要性が叫ばれている時代においても、高い英語力は強力な武器となります。

第二新卒での転職は別ですが、通常外資系企業では即戦力として転職人材を活用します。
実務での豊富な経験、深い専門知識を持っていて、転職後すぐに活躍してくれるような人材に期待を込めて高い年収をオファーするのです。
ということは、現在の仕事を頑張りつつ、英語を身に付けると転職市場では最強人材になれるということです。
外資系企業では人材の出入りがかなり流動的で、中途採用の人がたくさん活躍しています。
また、転職後に経験を積んで再転職し、さらなるステップアップをしていく人もたくさんいます。
日本人の給与は下がり続けている
戦後何番目かの好景気だ!と世間では騒がれていますが、日本人の給与はここ20年間ほとんどアップしていません。
こちらのグラフをご覧ください。

出典:http://www.kanagawa-rouren.jp/saichin/
これは先進諸国の給与水準を1997年を100とした相対指標で表したグラフです。
物価の値上げなども考慮されています。
このグラフに登場する先進諸国中、日本だけ実質給料が下がっているのです。
このデータだけをもって日本終了という気は毛頭ありませんが、今後もこの傾向は続くと思われます。
日本は2019年現在でも世界の国々に比べても豊かな国であることは間違いありませんが、20年後もそうである保証はどこにもありません。
経済成長戦略は政治家に任せるとして、この状況に対応するため個人レベルではどうすればいいのか?
それはフレキシブルに動ける体制を整えておくことだと思います。
現在勤めている会社の業績が急激に悪化して、最悪倒産したとしても次の職場を見つけられるようにすること。
もっと最悪なケースは日本からの脱出も考えなければいけません。
そのためには英語力が強力な武器になります。

日本の特に大企業は居心地が良いことが多く、転職するなんて言うと白い目で見られますが、一度転職を経験すると、2回目以降の転職へのハードルが下がります。
何回か転職して数社で経験を積み、最終的には給料が倍になったというケース(特に外資系企業)もあります。
今は転職を考えてないという人も、現在の仕事を頑張りつつ、英語を身に付けると絶対に将来役に立ちます。
外資系企業へ転職するにはどれくらい英語ができればいいのか?
外資系企業へ転職するには、どのくらい英語ができればいいか?TOEICスコアはどれくらい必要か?
この質問は、人事の私自身も外部からよく問い合わせを受けます。
外資系とひとくくりにして答えることはできませんが、少なくとも私の会社では

としています。ちょっと抽象的かもしれませんね。
例えば私の会社の採用面接でよくされる質問はこちらです。

直訳すると、「なんでウチが君を雇うべきなのか説明してください」ですが、要は自分の長所をアピールしてみろということですね。
このような質問に1分以上の答えをスラスラ言えるようなら大体問題なしと判断されます。少しくらい文法が間違っていても、発音が不味くても大丈夫です。
英語力が高い人を求める外資系企業の場合でも、英語が出来る・出来ないだけを採用合否の判断基準にすることはないと思います。
やはり企業は利益を出すことが最優先ですから、英語しかできない人よりも実務経験・専門知識・マネジメント能力が高い人材のほうが魅力的です。

何故かというと、TOEICスコアばかり高くてほとんど英語が話せない人が結構いるからです。
やはりビジネスではコミュニケーションが大切なので、テストの点数が高い人よりも英語を使ってコミュニケーションできる人のほうが評価が高いと思います。このコミュニケーションには自社の社員とのコミュニケーションも含みます。
よく勘違いされていますが、外資系企業の社員というと全員英語ペラペラなんでしょ?というイメージを持つ人が多いようです。

日本人はなぜか英語に対する期待値が高いので、多くの人が「英語が出来る=ネイティブレベル」と勘違いしていますが、外資系企業でも完全バイリンガルの人材はあまりいません。
私の周りにいる日本語と英語両方扱える人材を見渡すと、3割くらいの人が英語のほうが得意(帰国子女とか、両親どちらかが英語ネイティブの人)で、あとの7割は日本語のほうが得意という人です。
外資系企業でも日本にオフィスがある場合は日本語で行う業務も多く、高い日本語運用能力が要求されます。日本語は外国人が勉強するには難しい言語ですので、日本語はネイティブレベルで英語はビジネスレベルという人材は重宝されるのです。
自分の市場価値を把握してみよう
日本ではこれまで「転職」というとブラック企業から抜け出したい、今の会社が肌に合わない、というようなネガティブな理由で行う人が多かったように思います。
ところがここ数年、今の会社も悪くはないけど更なる年収アップやキャリアアップのために転職するという選択肢も一般的になってきました。
とはいえ、転職活動に舵を切るのはなかなか勇気がいるものです。

自分の経験・キャリアくらいだと世間ではどのように評価されているのか?
転職市場での評価とは、ズバリ報酬です。
自分がもらっている年収に比べて転職求人情報に載っている年収が数百万円も高いなら、転職を考えてもいいと思います。
実は転職求人情報はほとんどが非公開だと言われています。
特に年収800万円以上になるハイクラス転職求人はあまり表に出ません。
そういう非公開求人情報を多く持っているのが転職エージェントです。
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転職エージェントのサービスは基本的にすべて無料です。
今すぐ転職を考えていないという人でも、転職エージェントサービスに登録して気軽にコンサルタントに相談してみると、自分の市場価値が分かります。

まとめ
日本人の英語力は低いと昔から言われていますが、実は低いままのほうがあなたにとってはチャンスだったりします。
なぜなら英語さえ身に付けてしまえば、それだけで周りと差別化が図れるからです。
私は日本国内の企業は給料が安すぎると常々感じています。
特に課長以上の管理職の給料が諸外国に比べて安すぎます。
日本の会社員の給料が低いのは、給与水準を同業他社と競う必要がないからです。
新卒で入社した人はほとんどが定年までその企業に勤めるのですから、わざわざ給料を上げる必要もないのです。
この報酬水準では、外国人の優秀な人材を日本に引っ張ってくることはなかなか難しいでしょう。
逆に言うと、これからは英語が出来る日本人は外資系企業に高い給料で引き抜かれていくと思います。
それくらい日本の管理職の給料と外資系企業の管理職の給料は違います。
まずは自分の市場価値を確かめてみるところから、自分のキャリアを見直してみてはいかがでしょうか?