転職が決まり、オファーレターや内定通知書にサインをした後は、新しい企業に入社するための準備を始めます。
転職を経験した人であればよくご存知でしょうが、転職先が決まってほっと一安心したのもつかの間、現在の会社との退職交渉など、実際しなければいけないことはまだまだたくさんあります。
そこで、気持ち良く新たな企業で新しいスタートを切るためにも、事前にしておくべきことをご紹介します。

退職交渉は強気に
よく今の会社から引き止められて、なかなか退職日が決まらないという人がいます。
あるいは上司が希望退職日を認めてくれない、という人もいるでしょう。
社会人であれば、強気にあなたの希望を伝え良い条件で退職しましょう。
有給休暇が残っていれば全て消化し、次の企業が求める日に入社出来る様にすることも重要です。
私自身も転職を経験していますが、私はまず退職の旨を上司に話しをする際には、退職届を書面で提出します。
そこには、退職を伝えた日付けと退職希望日を記載しておき証拠として残します。
そうすることで、ズルズルと退職日がズレることは無くなり、希望の日に退職出来ています。
それでも会社側がゴネるようでしたら、最後の手段は「次の企業へ何月何日に入社すると契約書にサインをしたので退職日は変えられません」と言ってしまいます。
「退職願」は、会社側が同意してくれないと退職できませんが、「退職届」は提出した側が辞めますという意思を明示するものなので、提出したらそれで終わりです。

新しい仕事の勉強
特に異業種や異職種に転職する人は、転職先で就くことになる仕事や業界に関して、最低限の勉強はしておきましょう。
今やインターネットからの情報収集は容易なため、実際に働く人の口コミや、企業ホームページから様々なことを学べます。
業界の勉強には本がお勧めで、業界情報を総括的に学ぶことが出来ます。実際に働いている人や働いた経験がある人の書籍もお勧めです。
リアルな現場が表現されていることも多く、働く前により具体的なイメージを持つことが出来るでしょう。
その他にも、SNSやブログも多くの情報を集められます。特にブログではより専門的な情報収集が可能で、非常に勉強になりますので、お気に入りのブロガーを見つけてみるのも良いでしょう。(ただし、ブログやSNSは匿名性が高いので注意です!)
中には、直接質問をしてより具体的な内容を知ることも出来ます。
私の場合は新しい業界へ転職する前に、実際の環境やワークライフバランスに関してその業界で働いている/働いたことがあるブロガーの人に質問をしてみました。
三者三様の答えでしたが、非常に興味深い話しが聞けたのでお勧めです。
現職の引継ぎ準備は早めに開始
責任ある社会人としては、今の仕事を誰かに引継がなければいけません。
お勧めは、転職活動をしている間から引継ぎ資料をまとめておくことです。
これをすると、「今の会社を辞めて絶対に転職を成功させるんだ!」というモチベーションアップにもつながりますし、転職先が決まった後にもスムーズな引継ぎが実現できます。
また、退職交渉の際にすでに引継ぎ用資料をまとめている旨アピールすることもできますね。
引継ぎ用の資料をまとめる際は、今あなたが担当している業務を
①あなたしか出来ないもの
②チームでも出来るもの
に分けておくとより引継ぎがよりスムーズに進みます。
特に①あなたしか出来ない業務は、一つ一つファイルへまとめ、誰が見ても分かる様にしておくと良いでしょう。
作成したファイルはチーム全体に共有し、まだ在籍している間に質問を受け付けておくとチームメンバーもあなたの業務をしっかりと理解してくれると思います。
退職が決まった後は、挨拶回りや急な仕事などバタバタすることも多いため、事前の準備は必ず後から役に立ちます。
仕事が出来る人は最後まで業務の引継ぎをしっかりします。

有給休暇はしっかり消化
今残っている有給休暇は出来るだけ消化します。
これまで出来なかったら役所関係の手続きを一気に終える、という使い方もできますが、せっかくの有給ですから、その間に旅行へ行ったりと、今まで出来なかったことに費やしてみましょう。
有給休暇は社員の権利ですので、上司の顔色をうかがう必要はありません。
社会人の方ならわかると思いますが、仕事のことを考えないで良い時間は一生の中でもあまりありません。
自由に感じる環境の中、精一杯羽を伸ばし、自由な時間を満喫して下さい。
有給休暇のため、自由な時間を過ごしている間もお給料が発生しています。今まで一生懸命に働いたご褒美だと思いましょう。
企業によっては有給休暇を買い取ってくれる場合もありますが、個人的には最低一週間の取得をお勧めします。

現職のネットワークは残す
今の会社を離れても、今後将来的に一緒に働く人がいるかもしれません。
あなたの連絡先をシェアしておき、今後も連絡がとれる状態にしておくと良いでしょう。
元同僚が将来、クライアントになる可能性もあれば、あなたの上司になる可能性もあります。
同僚だけではなく、シニアな人からジュニアの人まで幅広く繋がっておくことをお勧めします。
そして、最終日にはお互い良い気持ちで迎えられる様にしておくとあなたの印象は良いままみんなの頭に残るでしょう。
可能であれば社内の人事や採用担当とも繋がっておくと、今後将来的に採用の部分でお世話になるかもしれません。
プラスになるネットワーキングは是非残しておくと良いでしょう。
まとめ
この様に会社を辞めることは色々とすべきことも多いですが、しっかりとした準備と計画があれば、良い気持ちと状態で会社を去ることが出来ます。
新たな環境で働くことは期待もあれば不安もあるでしょう。しかし、転職する人はみんな同じ気持ちです。
新たなキャリアを踏み出す一歩と考え、用意周到な退職を実現してみましょう。