今回は海外での結婚に関する習慣についてです。
まずは新郎側、新婦側に分かれて男性限定、女性限定でそれぞれ行うStag partyとHen partyについて。
さらにウェディング写真撮影会とオーストラリアでの結婚に関するシステムに関するお話にも触れてみます!
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Stag partyとHen partyって何?
私が初めて海外で経験した結婚式で、主人の古い仲間がBest manを務めたということもあり、英語圏の結婚式の習慣について学ぶことができました。
Best manとは結婚式で新郎のサポート役をする係のことで、新郎の親友や兄弟が務めることが多いそうです。
さて、海外の結婚習慣で一般的なものとして、結婚前に新郎側、新婦側が行うパーティーがあります。
英国的な習慣と言われますが、 新郎側の男性限定パーティーをStag party、新婦側の女性限定パーティーをHen partyと呼びます。
男性限定のStag partyは、Bachelor partyとかbuck's nightとか呼ばれることもありますね。
Stagとは雄ジカのことです。Bachelorは「学士」の意味でよく知られますけど、この文脈ですと、独身の男性のことです。
Stag partyでは結婚式披露宴の1日前、あるいは1〜2週間前に独身最後の滑稽な馬鹿騒ぎ(something ridiculous)をするのです。
Best manはこのstag partyも仕切ります。
この馬鹿騒ぎパーティはとても目立つので、路上で出くわすとすぐに結婚式が近いんだな、とわかります。
何をするかはまあ想像にお任せしますが、映画や海外ドラマなんかでもたびたび出てくるので知っている方も多いと思います。
さて新婦側の女性限定パーティーであるHen partyはBachelorette partyとも呼ばれます。
Henとは雌鶏のことです。
新婦側ではBest manに相当する役は英語でbridesmaidといいます。
Best manは一人ですが、bridesmaidは新婦と仲の良い友人達何人かにお願いするのが一般的ですね。
このbridesmaidたちがhen partyを仕切ります。
Hen partyは男性側のstag partyに比べると、特にこれといった決まったことをするということはないみたいです。
お酒を飲んでおしゃべりしながら騒ぐ、ということでしょうか。
新婦がパーティー好きなら男性陣に負けじとバカ騒ぎする場合もあるみたいですけど...。
bridesmaidはhen partyを仕切るほか、新婦のウェディングドレスと相性の良いお揃いのドレスを仕立てて、結婚式当日に新婦の周りを彩ります。
海外でもみんな大好きウェディングフォト!
日本でもキレイなウェディングドレスを着ていろんなシチュエーションで写真を撮るのが大人気だと思いますが、海外でもみなさん熱心に結婚式の写真を撮ります。
特に最近はSNS全盛期で、良い写真を撮ってネットに公開する人もたくさんいますからね。
私たちの住んでいる街のMarriage Registryの近くに大型の非常に整備された公園があり、市民の憩いの場になっているのですが、photo-shooting(写真撮影会)会場にもなっています。
大抵はプロのカメラマンが立派なカメラを構えて写真を撮っていますね。
Marriage Registryとは、オーストラリアで婚姻関係を法的に認定する公的機関です。

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Photo-shooting(写真撮影会)にbridesmaid達も参加してもらいたいという時は、おそらく結婚式当日に撮影していることがほとんどなのでしょうけれど、カップルだけの場合は写真撮影だけ結婚式とは別日に、という人が多いのでしょう。
カップルが念入りにカメラマンやライティングスタッフと打ち合わせを重ねながら、前撮りを公園で行っている現場に遭遇したことが何度もあります。
私たちの住まいがMarriage Registryの近くなので、季節が暖かくなるとものすごい数のカップルがモデル顔負けの写真撮りを行うので、いつもその熱意に圧倒されてしまいます。
ちなみに我が家の息子殿は、先述のStag partyもしませんでしたし、Best manもbridesmaidも用意しませんでした。
もっと家族だけの控えめな(discreet)結婚式を選択しました。
彼は、結婚式を家族の絆を確認する場にしたかったようです。
オーストラリアで法的に結婚するには?
日本だと役所の窓口に婚姻届けを提出して終わりですが、オーストラリアでは結婚するために結婚式を挙げなければなりません。
結婚式と言っても、法的な婚姻関係を成立させるための形式的なものです。
これを執り行うのが、先述のMarriage Registryなんですね。
Marriage Registryでの結婚式も予約待ちになることが多々あります。
部屋が大中小と別れており、希望の部屋の予約がなかなか確保できなかいことがあります。
私達夫婦の場合も待つことになり、他のMarriage Celebrant(結婚式を執り行う執行人)を探すほどの理由もなく、宗教的な結婚式も望んでいなかったので、希望の部屋が確保できるまで一ヶ月ほど待ちました。
しかしオーストラリアではMarriage Celebrant立会いの上で、結婚式をとりおこなわないと、法的に結婚できないのには驚きました。
日本のように戸籍というシステムがなく、結婚するには何段階にもわたってフォームや証明書を発行してもらわなければならないのです。
私は結婚式自体に興味はなく、結婚だけをしたかったのですが(日本だったら紙切れ一枚ですもんね!)、他に手立てがないということで、結婚式に至りました。
日本の結婚式がお披露目とエンターテイメント的な要素を持っていて、法的な結婚は役所に行けば良い、という感覚が私にはあったので、衝撃的でした。

ちなみに誓いの言葉ですが、marriage vowsあるいはwedding vowsと言います。
誰も事前に教えてくれなかったので、私は少し慌てましたが、Marriage Celebrantに続けて、誓いの言葉を読み上げます。
“ Please repeat after me. ”と声がかかりますので、そのままリピートして言葉にするのです。
でもよく調べると、個人的に作成した誓いの言葉を使うカップルもあるようですから、打ち合わせ次第なのでしょう。
忙しい中、家族の他に駆けつけてくれる友人や仕事関係者が有難いことにいまして、私の日本的な感覚でプチギフト(引菓子)を用意しました。
なんで?という反応だったのには笑えましたが、「日本の習慣だから」と伝えました。
明らかに私は日本人なので問題ないでしょう。
ゲストたちは彼らの習慣として、メッセージカードとギフトを用意して駆けつけてくれます。
私のビザ申請の関係もあって、こう言ったメッセージカードやギフトは私達夫婦が偽装結婚ではないという証拠提出の際に必要になるので、ただただ有難いのです。
こういう事情もあって、私としてはプチギフト(引菓子)の1つでも用意したくなるのです。
国際結婚というのは、移住(migration)も絡んできますので、最初に夫婦としての地盤が固まるまで、なかなか気が休まらないものなのです。
オーストラリアに住んでいるとHome Affairs(日本でいうところの入管)がいつも頭から離れません。
本日は以上です。
いかがでしたか?お役に立ちますように!