日本でも就職活動、転職活動で避けて通れないのが面接ですが、当然海外の就職・転職活動でも面接(Job interview)は必須です。
そして職探しで最も頭を悩ませるのもJob interviewなんですよね。
Job interviewの後にスキルテストもあるかもしれないですしね。
長いですよ、終わるまでは。面接もテストもビシッと決まった!と胸を張れる出来だと、帰る足取りもウキウキで良いのですが。

今回は海外で就職・転職活動する際にJob interviewでよく聞かれる質問と、終わった後にはどうすればいいのか?について、私の経験からTipsをいくつかご紹介します。
英語で面接!何を聞かれるの?
海外で就職・転職したい場合、書類選考に通ったら面接があります。
突然企業から電話がかかってきて、電話面接が始まる場合もあるのでいつでも気が抜けません。
当然、求職中はいつでも面接が受けられるように入念な準備をしておくことをおすすめします。
さてJob interviewでよくある質問として
「Tell me about yourself」は外せないです。
この質問はあなたが日本生まれで、寿司が好きで、週末はテニスをするのが日課です、というような個人的なことを訊きたいのではなく、「あなたという人物がなぜこの職に最適なのかを説明してください。」と置き換えて考えればいいと思います。
海外の求人は職種(マネージャー職、人事、経理、営業、etc)ごとに募集がかかることが多いので、その職種に自分は最適であるということを、自分のこれまでの経験からアピールします。
求人広告のJob descriptionに書かれている、企業側がほしいと思っている人材についての情報を参考に答えを用意しておいた方が安心です。
そのほかよくある質問としては、
英語面接でよく聞かれる質問
What is your weakness? (弱点を教えてください)
What are your strengths? (強みを教えてください)
日本でもこの質問、よく聞かれると思います。
また、こんな質問をされる場合もあります。
英語面接でよく聞かれる質問
What motivates you?(何が君のやる気を引き出すの?)
Tell me something you're passionate about and why. (君が強い関心を持っていることと理由を教えてください。)
こんな質問、採用に何の関係があるの?って感じですが、採用担当者はあなたが現在会社に存在するチームカラーになじむかどうかを見ています。
たとえば非常にチームワークを重んじるような企業風土(海外の場合は部署ごとに雰囲気がガラッと変わることも多々ありますが...。)なのに、自分で一人でなんでもかんでも仕事を進めてしまうような人はなじみませんし、逆に個人の裁量が大きいような職場で指示待ち人間は不要です。
このワザと大風呂敷を広げたような質問で、あなたの価値観を推しはかろうというのですね。
ではどう答えればよいのだろうか?
と悩むところですが、基本的には採用担当者が好むような答えを用意しておくのが無難ですね。
Passionはあなたが喜んで時間や労力を捧げてしまうものです。
Motivationはpassionやstrengthとも関連しますが、何があなたを成功へ駆り立てるのか?ですよね。
正直に答えるのが前提ですが、Job descriptionをよく読んで、案を練ると良いですね。
ただ「お金」「友人」「社割」とかは不快(distasteful)な印象を与えるのでやめた方が無難です。
ものすごく残業を要求される職場で、「健康的なライフスタイルを継続することが私のpassionです。」と答えた場合、それって、すごく身体を心配しているの?うちの職場は残業多いけど大丈夫?とあらぬ心配をさせますし、玄米菜食や有機野菜がなかったら、充実感がゼロになってしまうの?と変な誤解を招くかもしれません。
些細な誤解の種は、海外ではあちこち転がっていますから、いろんな角度から見て相手を困惑させないか考えて答えを用意しておいた方が良いですよ。
さて、海外での面接にはいろんなスタイルのものがあります。
中には転職エージェントが一次面接を代行するなんてこともあります。
日本でもあるのかな??
これに関連して、私が海外での転職活動中にちょっとビックリしたエピソードをご紹介します。
それは、日系企業に勤める全く英語ができない某企業の現地支店長さんの秘書募集があった際のことです。
書類選考に合格し、エージェント(現地人)による一次面接を受けたのですが、彼女から突然「ハンカチを見せてください」と言われました。

と思いつつ、大判の高級ハンカチをバッグに入れていたので机の上に置いて見せたところ、エージェントは大感激で「すごい、本当に日本人女子はハンカチを持ち歩いている!」と写真を証拠として撮影していました。
その日本人の支店長さん曰く、本当の日本人女性(海外かぶれしている女性だと彼的にはグレードが落ちる、という意味です、悪しからず)ならハンカチをバッグに必ず入れている、ということだったようです。
いつもはタオルハンカチなのですが、スーツを着ていたので新品の綺麗目なハンカチをバッグに入れていたのです。

海外在住だと日本人からの風当たりも少々強めですけど、めげずに行きましょう!
海外での就職活動については、私が書いたこちらの記事もぜひ参考になさってみてください!
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面接が終わったらFollow-up emailを忘れずに!
面接が終わったら、必ず面接をしてくれた人にFollow-up emailを出しましょう。
これはビジネスマナーです。
Follow-up emailはThank you letterとかThank you mailとも言われています。
その名の通り、面接をしてくれた人にお礼のメールを出します。
実を言うと、私は海外ではFollow-up emailを出す習慣があるということを知りませんでした。
でも、もともと何かあるとすぐレターを書いてしまう性格なので、就職活動で面接を受けた後もすぐに人事にメールを出していました。
もう記憶が薄れていますけど、内容は
「昨日は時間を割いてくださって本当にありがとうございます!」をメールの一番最初と最後に入れて,
「テストが上手くできていなかったかもしれないけど、これから会社の方針に従って、スキルを改善(improve)させる心づもりでいますから!採用を検討していただけたら嬉しいです。」
とかそんな感じだったように思いますけれど。

もっとスマートでクールで強気な就職活動の様子をお伝えできれば良いのですが、そんな経験はないですしね。
ちなみにFollow-up emailを出しても返事が返ってきたり、返事が返ってこなかったりします。
でもたとえ返事が返ってこなくても人事担当は誰からFollow-up emailがきて、誰から来なかったか、しっかりと把握していますので絶対に出したほうがいいいです。
マイナスには絶対にならないですから。応募者(candidates for the job/job applicants)を落とすか採用するかで迷っているHR(Human Resource Department)の背中を採用する方向へ押してくれる、と思います。
面接には何を着ていけばいいのか??
最後は面接に何を着ていけばいいのか?という問題です。
日本で就職活動、転職活動をしている人からすると「スーツに決まってるじゃん!」という声が聞こえてきそうですが、海外の場合はちょっと事情が異なります。
というのは、海外の企業はスーツにネクタイでカチッと決めて働いている人は稀で、特にオフィスの中で内勤している人はかなりラフな格好をしています。
さすがにTシャツに短パンってことはありませんが、いわゆるビジネスカジュアルって言う感じですね。(下の写真)

こういう事情がありますので、私は面接のときに何を着ていけばいいのか、真剣に悩みました。
結局私はスーツで行きましたけど(大学卒業したてじゃないのでネイビーとかではありませんでしたが)。
ラフすぎてNGよりも、フォーマルすぎてNGのほうがまだまし!と思ったからです。
ところが、面接官から帰り際に、「今日は素敵なスーツで来てくれてありがとう。採用になったらカジュアルで良いからね。」と言われました。

さて、今回は以上です。