転職ノウハウ

英語での就職・転職活動に必須!CVに添えるカバーレターには何を書けばいいの?

03/20/2019

日本での就職活動、転職活動には日本独自のルールがありますが、英語圏での就職・転職活動にも独自のルールがあります。

英語で就職活動・転職活動するのは、日本生まれ日本育ちの日本人にはなかなか大変です!

英語圏だって就職はコネですよ、と一言で終わってしまうのは建設的ではないので、先に進みましょう。

今回は海外転職活動では必須の、CVとカバーレターについてです。

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CVって何??カバーレターなんか聞いたことない!という人が多いかもしれませんが、そのへんの基本的な説明から始まって、カバーレターには何を書けばいいのかを、私の就職活動をもとにご説明したいと思います。

 

CVとは?カバーレターとは?

あなたが出来合いレースではない、本当の求人広告にうまく出会えたとします。

出来合いレース、というのは実はもう候補者が決まっているけれど、法的な案件をクリアするために公的に出している広告です。

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日本でもこういうことがありますが、欧米でも出来レース求人が多々あります。悲しいですが...。

さてJob Application(求職)に必須なのがCV(curriculum vitae)カバーレターです。

CVとは、Resume(レジュメ)とも呼ばれている、自分の履歴書ですね。

日本の履歴書のように決まった書式はありませんが、学歴と職歴について、簡単に箇条書きをして1-2枚にまとめたものです。

CVとResumeは特に違いは無いです。求職先の求める名称に合わせてください。

大まかにはCVはイギリスで、Resumeはアメリカやオーストラリアで使うと言われていますが、今は国境を越えて人種が入り混じっていますので、相手の求めに合わせれば良いでしょう。

さて、問題はカバーレターです。

これは日本ではあまりなじみがありませんが、海外では就職活動・転職活動に必須だと考えられています。

海外企業の求人情報を見ると、カバーレターについては必ず提出してください、とは通常書かれていないですね。

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でも頑張って書いた方が、私の経験から言うとレスポンスが得られやすいです。

カバーレターは簡単に言うと、CVには書ききれないことを詳しく説明する手紙です。

カバーレターには何を書けばいいのか?は、実は英語ネイティブでも悩むところで、

”How to write a cover letter ”

と英語でGoogle検索すれば、情報が山のように出てきます。

一般的には、カバーレターにはそのポジションへの志望動機や、なぜ自分がそのポジションに最適であるのか、自分の経歴に触れながら簡潔に文章で説明する、とされています。

企業側からこれを書いてください!と指定されることはあまりありませんので、自分で考えて自由に書くのが普通です。

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海外での就職活動は自由が多い分、考えることが沢山あって大変です...。

 

カバーレターに必ず書くべき「自己PR」

なかでもカバーレターで絶対に書いたほうがいいのが、「なぜ自分がそのポジションに最適であるのか」です。

求人広告の募集要項(Job description)をよく読むと、企業がどんな人材を求めているのかSelection Criteria(選考基準)が読み取れますので、それに合わせて書きます。

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これがなかなか難しく、私も就職活動中にだいぶ苦労しました。

具体的にいうと、求職者のqualifications(資格), knowledge(知識), skills(スキル), abilities(力量) and experience(経験)をわかりやすく簡潔に書き出す作業です。

これを担当する人事の求めに応じて、カバーレターの中に含めます。

いかにその職に自分の経歴がマッチしているかという自己PRですね。

ただ、個人的には、人事からSelection Criteriaの書き方について指定を受けた記憶がないですね。

だからやっぱり自分で考えて書くしかないんです。

私はこういった自己 PRはカバーレターに入れ込み、CV/Resumeは年表形式にして、過去行った仕事ごとにどんな仕事内容だったか、どんな事を達成したかメモを加えました。

SNSに慣れ親しんでいる今時の皆さんは、きっと自己 PRに慣れているでしょう。このくらい書き出すのは平気かもしれませんね。

私が就職活動をしていた当時は、「何も無い、どうしよう...」と途方にくれた事を思い出します。

うまく書類審査に通ると電話がかかってきて、いきなり電話インタビューが始まったりしますので、そのことも頭に入れながら書類を作成しましょう(私はすぐに何だったっけ?と頭が白くなってしまいましたが)。

オーストラリアの有名大学の1つ、Monash大学がSelection Criteriaの書き方を参考例として出しているので参考までに引用すると、こんな感じです。

  • excellent research and analytical skills (優れた調査及び分析能力)
  • well developed written and oral communication skills (習熟した書類作成能力と口頭でのコミュニケーションスキル)。
  • ability to work under pressure and meet deadlines(精神的な重圧の中で働き、かつ締め切りまでに仕上げる能力)。
  • a degree in a relevant field. (関連する分野の学位)

カバーレーターに書いたほうがいい「職歴」

次にカバーレターに書いたいいほうがいいのが、ポジションに関連した職歴・経歴です。

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募集があったポジションに関連した職歴がある、経歴がある場合、カバーレターでそこをアピールします。

海外では日本のようにすべての部署で新卒学生を一律で採用するという習慣がありません。

採用は基本的に営業職・マネージャー職・経理職などのポジションごとに行います。

ポジションが空いていたら募集するし、空いていなけば人員の追加もしません。

こういう事情があるので、求職をする際は同じような仕事を過去に行っていた職歴・経歴が強力な武器になります。

では新卒の学生はどうするかというと、学生時代にインターン経験を積むのです。

また、大学で機械系のエンジニアだった場合、何らかの制作プロジェクトに参加することはとても大事です。

プロジェクトの中で培ったネットワークのコネで就職ができるかもしれません。プロジェクトへの参加は自身をアピールできる有力な経験になります。

職歴がなくて箸にも棒にもかからない...。という人は、とりあえずなんでも職業経験ということで、誰でもやれそうな仕事からやってみる(英語だとentry levelと呼ばれています)という方法もあります。

経験を積むスタートラインに立つために、海外ではqualifications(資格)の取得に精を出している人がたくさんいます。

病院で医療事務をやりたい、人事としてキャリアを伸ばしたいとか、ですね。

その資格取得によって、資格と関連した仕事に応募しやすくなりますし、その分野で実務経験はなくとも資格を取ったんだから意気込みに免じて面接させて!と言えますからね。

まとめ

カバーレターはCVとともに、海外就職・転職活動では必須です。

CVはいつでも提出できるように、最新のものをWeb上に作成して定期的にアップデートしておくと便利です。

カバーレターは応募するポジションごとに作成するのが基本ですが、ある程度テンプレートを作成しておくことで時間を節約できます。

レターで箔を付けるという方法で、referral(推薦文)を書いてくれる人を見つけることも重要ですね。

このreferralをカバーレターやCV/Resumeと合わせて提出する場合もあります。

Irish_Green
私は英語力を証明できるようなテストを受けていない状態で求職をして、海外で英語の仕事につきました。

カバーレターの宣伝力のお陰かな、と思います。

また受けた電話インタビューが楽しくて、相手の誠実で明るい人柄が電話口から伝わり、自然と会話が弾みました。

その結果面接とテストに進むことができ、採用に至りました。

ぜひ自己PRの詰まったカバーレター作成にチャレンジして見てください。

少しでもお役に立つ事を願って!

 

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アイリッシュグリーン(Irish_Green)

神戸の大学を卒業後、小売、秘書、広報、航空業界に携わる。シンガポール、およびオーストラリア在住歴合わせて10数年。結婚を機にオーストラリアへ移住、現在はオーストラリアと日本を往復する生活を送る。日本ではスローライフ用の自宅をリノベーションしつつ、ビジネス英語に関する情報を執筆中。

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