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インド式英語とは何なのか?無駄を省いて通じる英語を徹底追及したインド英語に学ぼう

01/28/2019

英語学習法のノウハウ本は毎月のように新しいものが出ているといっても過言ではないほど、いろんな種類の本が市販されています。

  • 「英語は慣れ!とにかく英語のシャワーを浴びることで英語力は伸びる!」
  • 「単語を繋げれば、英語は通じる。まずは語彙力を鍛えよう」
  • 「話すための英語と読み書きのための英語は別物。それぞれ個別に伸ばしていこう」

どれも、英語を独学で学ぼうと思った方が一度は見たことのある文言ではないでしょうか?

そんな英語ノウハウ本って、売り上げを伸ばすためにキャッチ―なタイトルが付けられることが多いんですが、今回取り上げたいのはこちら。

【図解・英語は「インド式」で学べ!】です。

インド人と付き合いがある方はご存知だと思いますが、インド人が話す英語は日本人が聞くと強烈な訛りがあります。

英語と言えばアメリカ英語・イギリス英語が一番良いと思っている人からすれば、

MENLO
「あんな訛りの強いインド英語から学べってどういうこと??」

と感じるかもしれません。

著者のいう【インド式】とはどういうことなのか?

なぜ日本人はインド式英語から学べることがあるのか?

本の内容に触れながら解説していきたいと思います。

 

インド式英語とは何なのか?


インドは巨大な国土を持つ多民族国家で、地方によって話されている言葉も違いますが、最も多くの人に話されている言葉が「ヒンディー語」です。(※ヒンドゥー語としている本やサイトもありますが、ヒンドゥーは宗教を指す言葉なので、言語の場合はヒンディーが正解です。)

さらにインドでは英語を準公用語として使用しており、主に大卒以上の高学歴者を中心として、英語を流暢に話せる人がたくさんいます。

このような人たちがインドで話している英語は「ヒンディー+イングリッシュ」で、「ヒングリッシュ」とも呼ばれています。

MENLO
これがいわゆるインド英語ですね!でも本書で言っているのはインド「式」英語です。インド式とはなんなのか、説明していきましょう。

さて、インドには流暢に英語を話す人がたくさんいると書きましたが、彼らの英語は日本人が言うところの「正しい・きれいな」発音ではありません。

インド英語は、日本人が聞くと本当に英語なのか?と思えるほど強烈な訛りがあります。

さらに文法や語彙にもアメリカ英語・イギリス英語にはない特徴があります。

これはインド人が「英語はコミュニケーションツールなので、通じればなんでもいい」と考えているからです。(※もちろんインドにも正しい文法で非常に流暢な英語を話す人がたくさんいます!)

実際、インド人が話す英語はネイティブには問題なく通じますし、英語が話せて人件費が安いためアメリカやイギリスの企業にはカスタマーセンターをインドに設置する場合もあるくらいです。

インド人が考える「英語は通じることが一番大事!」というコンセプトこそがインド式英語なのです。

 

インド式英語の3つの特徴

英語は通じることが一番大事!と考えるのがインド式英語の基本コンセプトですが、いつまでたっても英語ができるようにならない日本人が見習うべき特徴がいくつかあります。

なかでも最も重要なインド式英語の特徴が、以下の3つです。

発音にこだわらない


日本人はアメリカ人やイギリス人が話すような「きれいな」発音を身に付けようとして時間を無駄にしています。

もちろん、ネイティブのような発音が出来ればカッコいいですが、基本的に英語は母国語が違う人たちが意思疎通を図るためのコミュニケーションツール。

通じれば何でもOKなのです。

インド人が訛りのある英語で問題なく世界で活躍しているように、日本語訛りのカナカナ発音でも【通じれば】問題ありません。

MENLO
ということで、日本語訛りのカタカナ発音でも気にせずに、英語を話す機会があれば積極的にどんどん話していきましょう!

使わない単語・文法は覚えない


インド式英語では、使わない単語や文法・構文は覚えません。

それよりも、よく使う単語や構文をいくつか覚えて、それの形を微妙に変えて応用していく方法で英文を作ります。

日常英会話で使う動詞に至っては、「sound/find/give」の3つでほぼカバーできるとまで言っています。

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えっ、動詞は3つだけ??

日本では大学受験のために英語を勉強していると言う側面があるので、多くの人が膨大な数の単語や構文を覚えたと思います。

でもそうやって覚えた英語って、実際に使う事ってあるんでしょうか?

文の基本形を覚えて言いたいことを当てはめる


インド式英語では、主語+動詞の基本文型を覚え、あとはその基本形を微妙に変えていくことで聞いたいことを表現するという方法を取っています。

上記の「sound/find/give」の例で見てみましょう。

 

ポイント

  • A(主語)sounds B =AはBのように聞こえる、AはBみたいだ。
  • A(主語)find BC =AはBがCだとわかる。AはBがCだと思う。
  • A(主語)give B C =AはBにCを与える。

これは日本の文法教育だと、SVC(第二文型)、SVOC(第五文型)、SVOO(第四文型)などと言われていますが、そのような文法用語は重要ではありません。

大事なのは、文の形を覚えること。

主語+動詞があり、そしてそれが意味すること。

主語、動詞が決まればあとはBとCのところにいろいろな単語を当てはめていけば、かなり表現の幅が生まれます。

上記の例を「ケンの計画は興味深い」という意味になる表現に当てはめれば、表し方はたくさんあります。

ポイント

  • Ken's plan sounds interesting.
  • I find Ken's plan interesting.
  • Ken's plan gives me interesting impression.

英語の基本は「主語+動詞」なので、動詞が決まれば言いたいことが言えるのです。

MENLO
文の基本形を覚えて、あとはパズルをはめるようにしていろいろ組み替えていくという考え方はインド式英語の大きな特徴の一つです。

まとめ

そもそも、日本人がこれまでやってきた「単語を覚え、文法に慣れて...」という従来型の英語学習法はヨーロッパで広く採用されている学習法。

これが通用するのは、彼らの母国語がそもそも英語に近い構造をしているからです。

アルファベットを使い、似た形の単語が多く、文法的にもSVOの並びに類似性がある。

だからこそ、言語の習得までにかかる時間が少なく済んでいるのです。

一方、私たちの日常使っている日本語は英語とは全く違う言葉。

これでは、慣れるどころかまず先に理解しなくてはならないことが多すぎて、結果として同じ方法を使っているのに、言語の習得までにかかる期間は大幅に延びてしまうのです。

冒頭でもあった「英語のシャワー」も、ただ聞き流しているだけではBGMと同じです。

文章の形さえ分かっていれば聞き取ることも可能になりますが、それすら見えていない段階の人間がどれほど聞いたところで、知らないものをただ聞いていても意味はないことでしょう。

そこで日本人に合う英語学習法として提唱されたのが、インド式英語学習法です。

グローバル化が進み、誰しもが使うようになった英語。

だからこそ、これまでのようにただイギリス英語・アメリカ英語の模倣に努力するのではなく、非英語圏出身者が自分に使いやすいように英語を整えていく、いわば新しい英語の方言が日夜生まれているというわけなのです。

皆さんも、無理矢理英語脳になろうとするのではなく、今の自分のままで英語をツールとして使える人材を目指してみてはいかがですか?

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TOEICは独学で800点を超えたけど、英会話が全くできなかった30代中堅サラリーマン。英語コーチングスクールに通って猛勉強したのを機に、さらに英語力に磨きをかけてキャリアアップのための転職を目論む。

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