英文法はリーディング、リスニング、ライティング、スピーキング、英語の四技能すべての基礎となる力です。
社会人のやり直しにしても、マニアックなところまで極めたい人も、いろいろな良書が出ています。
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文法を勉強するのに解説中心の教科書を読むのもいいですが、文法を身に付けるうえで一番効率がいいのは問題を解きまくること。
特にTOEICの文法問題は重要な個所を網羅しているし、勉強することによってTOEIC得点も伸びるし一石二鳥。
TOEIC文法問題をサクサクっと片付けられれば、TOEICリーディングパートに使う時間が増えるのでさらなる得点アップも望めます。
数あるTOEIC文法問題集の中から、これは! というものをおすすめします。
目次
TOEICテスト 究極のゼミ Part5&6 (ヒロ前田/アルク)
TOEIC L&Rテスト究極のゼミPart5&6 / ヒロ 前田 著
タイトル通りTOEICリーディングセクションの前半・Part5と6に焦点を絞った問題集です。
75分間の制限時間内にPart7までの全問題に取りこぼしをしないよう、Part5・6を合わせて20分間で解けるようにするための訓練になっています。
Part5・6をサクッと20分で終らせたら、残りの55分はすべてPart7に使いましょう。
本の作りとしては、まずPart5攻略を前半、Part6を後半、と二部構成にしてあって分かりやすいです。
そして問題のボリュームがかなりあって手ごたえを感じます。
問題の次のページ以降に解答と解説が載っていますが、TOEICの解答テクニックに沿った解説の仕方なので簡潔で的を得ています。
Part5の問題は“文法系”と“語彙系”の2タイプ、Part6は“独立型”“文脈型”“語彙型”の3タイプ、とざっくりと分けて解法テクニックをロジカルに説明しているため、点数がだいたい600点くらいから伸び悩んでいる人にちょうどいいと思います。
この究極のゼミシリーズは他にも同じ著者でPart7に特化したものや、リスニングパート部分のものも出版されています。
自分の弱点に合わせて購入するとよいと思います。
文法特急シリーズ
有名な文法特急シリーズです。
1駅1題 新TOEIC TEST文法特急
新TOEIC TEST文法特急2 急所アタック編 (花田徹也/朝日新聞出版)
こちらはシリーズですが2冊ともやることをおすすめします。
Part5の構成を中心に1ページにつき1題ずつで、裏ページに解説が細かく載っていて、とても理解がしやすいです。
解説の内容は少し解法テクニックっぽくなっているのですが、選択肢の中の間違いの部分まで、『なぜ違うのか?』という説明をしてくれているので、かなり分かりやすくなっています。
レベルごとにチャプターが分けられているので、最初からやって徐々にレベルアップを狙うもよし、自分が狙うスコアの部分だけを集中的に学習するのもよし、と自分で学習スケジュールを組みやすい構成になっています。
時間がないときに、パッと開いたページの問題を解いてみる、なんてことも出来ますね。
持ち運びに便利な文庫本サイズなので通勤・通学のお供にできます。
2カ月で攻略 TOEICテスト900点! (天満嗣雄/アルク)
2カ月で攻略 TOEICテスト900点! (天満嗣雄/アルク)
リスニングセクションの問題も扱っているので、英文法の問題集としては上記の3冊ほど問題数は多くないです。
900点を2ヵ月で攻略するためのスケジュール型の構成になっているため、リーディング問題をまったくやらない日もあります。
日にちごとに区切ってノルマを決めている作りになっています。
その日その日の問題ページ数は少ないのですが、解説内容の密度が濃いので時間はそれなりに取られます。
Part7の訳文もすべて載せていたりするので、全体のページ数は多いです。
解説は要点を点いたものになっているので分かりやすいと思います。
気軽にやるのではなく、2ヵ月間毎日みっちりやる覚悟が出来てから手をだすべき問題集です。
残業続きのときなどは止めておきましょう。
新TOEIC TEST 全力特急 絶対ハイスコア (濵﨑潤之輔/朝日新聞出版)
新TOEIC TEST 全力特急 絶対ハイスコア (濵﨑潤之輔/朝日新聞出版)
特急シリーズですが、問題集メインではないので別セクションにしました。
コチラの本は独学で990点満点を取った著者の体験に基づいた本です。
問題集というより、試験時の心構えのようなマインドに重点を置いています。
テクニック解説をつけたマインド本、というような立ち位置でしょうか。
問題数自体は多くありませんが、丁寧に解説しています。
CDなど音声素材はありませんがリスニングセクションもテクニックで正解できる方法を書いています。
試験前に一読してみるのもいいかもしれません。
TOEIC公式問題集
公式TOEIC Listening & Reading問題集
やはり紹介しないわけにはいきません、TOEIC公式問題集です。
最高で最強の問題集といえますね。
当然のことながらリスニングセクションもあるのですが、模試をきちんとやって解説を読みこむことで傾向もわかってきますし、本番前の慣れにもなります。
公式なのですが、解説はテクニックというよりむしろ普通の英文法の参考書に近い説明になっているように感じます。
文法の再確認ができますね。
ただ、本が大きく、嵩張る形状のため本当に厄介で、学習するスペースが狭いとやりづらいという難点があるんですよね。
持ち運びも不便なので、ちょっと何とかしてほしいところです。
まとめ
日本語を使うときと同様に、英文法のルールを意識することなく自在に操ることが出来るようになるためには、文法問題を解いて解いて解きまくるのが一番効果があります。
それにはTOEICのリーディング問題は絶好の練習場になります。
試験対策としてだけではなく、英文法を自分の血肉にするつもりで問題集に向き合ってください。
英文法の基礎が盤石のものとして固まっていれば、Part5・6の問題も瞬時に解けるようになります。
参考書を読んで理解するだけではなく、さまざまな問題を解いていって最終的にハイスコアが取れるくらいの文法力を身につけましょう。