1日の大半を仕事に充てている社会人には英語学習に時間を作ることは生易しいことではありません。
しかし社会人になってから英語を身に着けた人は大勢おり、みんな忙しい合間を縫って時間をなんとか作り出し、効率的に学習して成果を出しました。
どうやって時間を作ればいいのか分からない、というのであれば、スキマ時間を可視化してみてはいかがでしょうか。
どんなに忙しい人だって、1日10分くらい勉強に充てられる時間があるはずです。
そこで、その10分スキマ時間を積み重ねて学習時間を捻出するシンプルな方法を提唱していみたいと思います。
100マスシートで、10分を積み重ねる
みなさん子どもの頃、ラジオ体操に出席するとシートにスタンプを押してもらった経験があると思います。
他にも、行きつけのお店でポイントカードを作ってスタンプを押してもらったり、商品に付いているシールを集めて景品をもらったりもします。
このような『何か行動したことを目に見える形にして集める』という行為は、目標を持つことにつながります。
その集めたスタンプシートやポイント数を見るたび「よし、あともう少しだ。頑張ろう」という気持ちが湧いてくるのです。
シート一枚分貯め終わった後の達成感もひとしおです。
このワクワク感は、英語学習の時間捻出にも使えます。
その方法はこうです。
まず、100マスシートを用意します。
ネット上には、オリジナルの100マスシートを作成し、無料でダウンロードできるサイトがありますので、そちらを使うと良いと思います。
こちらのエレガントなデザインのものや、
こちらのように、かわいいデザインもあります。
次に、1日のうちで10分間、勉強できる時間を探しだしましょう。
1日の行動を一から書き出すと、意外と何もしていない時間、勉強に使える時間が見つかります。
たった10分なら、どんなに忙しい人でもなんとか捻出できるはずです。
そして実際に10分勉強したら、1マスを10分としてさきほどの100マスシートを塗りつぶしていきます。
1時間学習したら6マス塗りつぶす。
そうやって100マス埋まれば、1000分学習を積み重ねたことが目に見えます。
1000分は17時間弱。
この100マスシートを10枚塗りつぶせば、170時間弱も勉強したことになるのです。
始めのうちは「シートを埋める」ことを意識してみてください。
寝る前の10分や、テレビでCMを流している間だけの学習でいいんです。
あるときシートの埋まり具合を見て、この日もっと学習時間を作れたんじゃないか?と思い、ではどこで作れたか?と、日常生活の見直しができます。
これが忙しい生活の中での時間捻出に繋がるのです。
早くゴールにたどり着きたい、という気持ちが学習時間を作り出すための手助けになりますので、ぜひ活用してみてください。
10分は短くない
100マスシートで10分間を積み重ねていく方法で、1日の中でのスキマ時間を見つけて時間捻出をするアイディアをご紹介しましたが「たった10分なんかでは何もできない」と思われるかもしれません。
しかし先ほども言いましたが、10分の学習を100回やれば1000分学習したことになるのです。
1000分(17時間弱)集中力を続けて勉強するのは至難の業ですが、たった10分なら無理なく集中できる時間でしょう?
短く感じると思いますが、10分で出来ることは山ほどありますよ。
というか、10分で切りよくキッチリ終わらせようとしなくていいのです。
途中までしか出来なかったら、また次回に回していいですし、気分が乗ったらそのまま20分・30分と学習を続けていいのです。
あまりガチガチになりすぎず、柔軟にやっていきましょう。
10分間でやれること
洋楽や英語歌詞の音楽なら1曲聞いて、それでも時間が余りますよね。
聴き終わった後に単語やイディオムの意味を調べることもできるし、自分で歌って発音練習をすることもできます。
解説が短い文法書でしたら、1項目分くらいはサクッと読み終わる時間です。
モノによっては例文の音読筆写も余裕ですね。
文法学習だったら、「みんなの英文法マン」(宮野智康、ミゲル・E・コーティ/Jリサーチ出版)という本が、ほとんどの項目が4ページくらいで、長いものでも11ページ程度です。
字も大きくイラストがふんだんに使用されているので、ちょうどいい長さだと思います。
10分を刻みながら勉強する方法では時間が短いぶん集中力が高まるので、単語の暗記にも向いています。
単語帳を10ページ分ほど暗記したり、単語学習が出来るサイトやアプリを使ってスピードクイズをやると、かなりの量の単語に触れられますね。
TOEIC part7の模擬問題の中から、1題分だけ読んで速読の練習をしたり、分からない単語に丸をつけて精読したりしてリーディング力を上げるにも十分な時間です。
読むことに慣れていない人はシングルパッセージの問題を、得意な人はダブルやトリプルパッセージの問題を読むとちょうどいいかもしれないです。
速読にチャレンジする人はタイムを計ってやってみるといいですよ。
その他、以前別の記事で紹介したディクテーション・サイトで短い英文のディクテーションをしてリスニングを鍛えたり、東外大言語モジュールのサイトにある会話スキットの動画は1分以内に終わるので、10回は繰り返し見ることができます。
https://xn--u9j3hd3f2a3267bih9a1hipz5cvxp.com/post-715/
まとめ
忙しい毎日の中、なかなか学習時間を確保できないとお嘆きの社会人が英語力を伸ばすためには何をすればいいか。
時間の作りかた・使いかた。
この両方をうまく駆使することがコツではないかと思います。
100マスシートが埋まったら何かご褒美を用意するのもいいですね。
1枚埋まったら、また印刷してどんどん自分の学習記録を積み重ねていってください。
その可視化された記録がまた新たなやる気の元になります!