英会話と言えばネイティブに習うべし!留学して英語のシャワーを浴びるのが一番!
などと昔から一般的に言われていますが、果たして本当にそうでしょうか?
英語に限らず、すべての言語は「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能が密接につながって出来ています。
言葉を覚える段階の子どもは大人の話す言葉をまず聞いて、自分でしゃべってみることで「聞く」「話す」ができるようになります。
そして「聞く」「話す」能力を使って学校で「読む」「書く」を習い、日々のコミュニケーションを通じて4技能を総合的に伸ばしていくのです。
ただし、これはネイティブが言語を習得する場合。私たちも日本語はこのように習得しました。
ところが英語は私たちにとって第二言語なので、ネイティブが習得するように学習するのは非常に困難で、効率が悪いです。
私たち大人はすでに日本語を自由に操ることができるので、日本語の力を最大限に使って英語の4技能を効率的に伸ばしていきましょう!
ということでこの記事では、教科書・参考書をつかわなくてもできる、日本語力を生かした大人のための英語勉強法についてまとめました。
目次
英語を聞いて理解できるようになりたい!
リスニング力を伸ばして英語を聞いて理解できるようになるためにおすすめの勉強法はこちらです。
ポッドキャストを聴く
まず耳から英語に慣れたい人におすすめなのがポッドキャスト。
中でも初心者の方は「バイリンガルニュース」がおすすめです。
日本人とネイティブの二人が交互に会話を進めるので、多少英語がわからなくても全体の内容をふんわり理解できます。
慣れてきたら中級者向けの「6 Minute English」を聴いてみましょう。
こちらはイギリス国営放送BBCが提供する英語学習用無料サービスです。
全編英語ですが、ゆっくりはっきり話してくれるので聞き取りやすく、難しい英単語は解説を加えてくれます。
海外ドラマを英語字幕で見る
ネイティブの砕けた英語を理解できるようになるには、海外ドラマや洋画を英語字幕で見るのが一番。
ただし、いきなり英語字幕で見てもおそらく理解できないので、最初は日本語字幕または吹き替えで見てストーリーを理解してから英語字幕にするのがおすすめ。
海外ドラマは1話25分と短いので、音声だけ取り出して通勤時間にイヤホンで聞くという勉強方法もあります。
同じエピソードを何度も何度も見なおしていると、内容を覚えて登場人物のセリフが英語のまますっと頭に入ってくる瞬間があります。
これがいわゆる英語脳です。
最終的には英語字幕なしで音声だけから内容を拾えるようになるのが理想ですね。
英語を話せるようになりたい!
「話す」能力を伸ばすにはまずは英語を聞けないと難しいので、スピーキングの勉強はリスニング勉強と同時に行うと効果が高いです。
Youtube動画を見る
多くのYoutuberが英語勉強動画を毎日のようにアップしています。
Youtuber動画で話す能力を伸ばすには、日本語を交えて英語を解説してくれている動画がおすすめ。
例えば日本生まれ日本育ちでバイリンガルになったAkaneさんの「AK-English」。
発音のポイントや、英語のアウトプット方法など、日本にいながら英語を話せるようになる方法が紹介されています。
Akaneさんの日本語は関西弁なので、関西出身の管理人としては親近感が持てます。
続いてLA育ちの日米ハーフJunさんの「Hapa英会話」では、ネイティブの視点から英語の微妙なニュアンスの違いを説明してくれるので、この使い方合ってるかな?と疑問に思ったときおすすめです。
そして人気Youtuber・バイリーンガールのチカさんもおすすめです。
「あ、この表現知りたかったんだ!」という痒いところに手が届く動画をたくさんアップしてくれています。
膨大な数の動画があるので、観ていて飽きません。
オンライン英会話
英語は実践で使わないと伸びません。
聞く勉強と話す勉強を終えたら、オンライン英会話でどんどん覚えた表現を使ってみましょう。
オンライン英会話の講師はフィリピン人が多いですが、フィリピンの方の英語力は非英語圏では世界最高と言われています。
ほぼネイティブな先生たちを相手に、独学で鍛えた英語力を試してみるという気持ちでどんどんレッスンを受けてみることをおすすめします。
オンライン英会話のネイティブキャンプは24時間レッスン受け放題で月額約6000円なので、場数をこなすトレーニングにピッタリです。
英語を読めるようになりたい!
リーディングは独学にピッタリの勉強です。多くの方は学生時代に英語の基本文法を身に付けているので、英語を読むという能力が一番伸ばしやすいと思います。
英語で調べごとをする
リーディング力を上げるために英語の本を一冊読むのはなかなかハードルが高いですが、普段何気なく日本語でやっていることを英語に変えてみることから始めると、無理なくリーディング勉強を続けられるかもしれません。
例えば調べ物をする場合にWikipediaのページを英語で読んでみる。
日本のニュースを英語サイトでチェックしてみる。
そんな普段日本語でやっている情報チェックを英語でやってみるのはいかがでしょうか?
1冊の本を読むのに比べればそういった記事は短いので、読むのが意外と苦になりません。
ニュースなんかは特に要点が短くまとまっているので、慣れてくると5分もあれば1記事よめるようになります。
英語を読むことに慣れるには、スマホの設定を英語にするのも効果的です。英語に対する抵抗感を低くしてくれます。
洋書を読む
英語を読むことに慣れてきたら、やはり洋書を1冊読んでみるのがいいと思います。
初めての洋書におすすめなのは、一度和訳を読んだことがあるもの。
「星の王子様」のように有名な作品や、逆に村上春樹など日本の作家で英訳されているものでも構いません。
一度読んでいる分内容はわかっているので、細かいところまでわからなくても最後まで読み進めることができます。
英語を書けるようになりたい!
英語を書く技能は日本の学校教育ではあまり習いません。これは話す能力と同じです。ただ瞬間的に発言することが求められる「話す」能力と違い、英語を書くときはじっくりと考えることができるので独学で伸ばしていくことも十分可能です。
英語日記を書く
英語を書くことに慣れるには、英語日記がおすすめです。
今日のごはんや天気、楽しかったこと、驚いたことを短い文章で構わないので、毎日英語で書くことを習慣づけましょう。
いきなり複雑な概念を英語で書くことは無理なので、頭の名に浮かんだ日本語をまず簡単な日本語に訳すという和文和訳の癖をつけていきましょう。
外国人とメールする
外国人の知り合いを作る機会があれば、積極的に連絡先を聞きましょう。生の英語ほど勉強になることはありません。
必要は発明の母と言いますが、日本語を理解しない相手とコミュニケーションを取る必要を発生させればおのずと英語力が伸びていきます。
相手が必ずしもネイティブである必要はありません。
まずは自分の言いたいことを英語で伝えられるようになることが大事です。
まとめ
英語を勉強していると、「自分もネイティブみたいに喋れたらなあ」などと思うことがありますが、我々も日本語のネイティブスピーカーなのです。
相当にレベルの高い日本語力を英語学習に生かさない手はありません。
英語学習を続けていって最終的には英語を英語のまま理解できるようになる英語脳を獲得できれば素晴らしいですが、いきなりそんなことはできないので、まずは日本語の力を最大限に使った勉強方法で英語力をアップさせましょう。
特に時間のない社会人はこの「おとなの英語勉強方法」がおすすめです。