ご存知のように、勉強は長くやっていればそれだけ結果が出るというものではありません。
TOEIC対策もしかりです。そこで私がおすすめするのが、2か月間の短期集中勉強です。
TOEIC試験は年間10回(1・3・4・5・6・7・9・10・11・12月)実施され、次の試験を受けられるのは一か月から二か月後なので、2か月スパンで勉強計画を立てるのは理にかなっていると思います。
短期集中でTOEICスコアアップを目指す英語コーチングスクールも2ヶ月コースが多いです。
今回の記事では、2か月の準備でTOEICスコア150点アップした私の勉強計画についてご紹介します。

目次
私が2か月TOEIC勉強計画を立てた理由
私がTOEIC2か月勉強計画を立てたのは、だらだらとTOEIC対策をやっていてもモチベーションが続かないことが分かったからです。
まあ、意志が弱いとも言いますでしょうか。
そこで、

と2ヶ月勉強計画を立てました。
私の計画は、最初の一月目にTOEICに必要な英語の基礎力をアップさせる、そして二月目にはTOEIC公式問題集を使って本番に即した対策をするという流れでした。
結果、この計画が上手くいって620点から770点への150点アップへとつながったわけです。
では、私がそれぞれ何をしていったかを詳しく見ていきましょう。
TOEIC対策・1か月目の勉強計画
まず私はTOEIC本番試験問題を意識して、英語のスキルを分けて考えました。
TOEICはリスニング・セクションとリーディング・セクションに分かれていますが、これをベースにして英語のスキルを以下のように分けます。
- リーディング
- リスニング
- 文法、語彙
日本語では「分ける」と「分かる(解る)」の語源は同じだと言われているように、ぼんやりしたものを分けて考えることは大事です。
また、ビジネスの世界では「小さく、細かく、速く」問題を解決するのが良しとされています。
まあこじつけですけどねw
私のリーディング勉強計画
TOEICリーディングセクションは100問を制限時間75分で解かなくてはいけません。
一度でもTOEICを受けたことがある人なら、「時間が全然足りない!」と感じたことがあるはずです。
TOEICでは膨大な量の英文を読まなければならず、問題文をいかに速く読んで理解できるかどうかがスコアアップの鍵となります。
なので、リーディング対策ではとにかく「速く読む」ことを意識しました。
この速く読むトレーニングでおすすめなのが、「ピアソンズ・グレイデッド・リーダーズ」の薄っぺらいペーパーバックブックです。
長ったらしい名前ですが、このシリーズはかつて「ペンギンリーダーズ」として親しまれていました。
ペンギンリーダーズは速読・多読の教材として大変有名で、映画になった物語の原作から、有名人物の伝記、ノンフィクション、童話などなど、さまざまなジャンルがそろっています。
ピアソン(Pearson)という名前の出版社がペンギンリーダーズを買収したので、名称を変えて「ピアソンズ・グレイデッド・リーダーズ(Pearson Graded Readers)」です。
さて、シリーズの名前の変遷はどうでもいいんですが、注目してほしいのは「グレイデッド(Graded)」という文言。
これは、グレード分けされているという意味です。
そう、このシリーズは英語レベルに合わせてレベル分けされているのです。
TOEICスコアとの換算表もあるので、自分のレベルにあったものから好きなタイトルを選んでリーディングトレーニング教材とすることが出来ます。
たとえばこちら。皆さんご存知、アニメにもなったHeidi(ハイジ)です。
レベル2なので、TOEIC350点程度、英検3級程度の英語力があれば読み進めることが出来ます。
高校1年生レベルくらいでしょうか?
このようにピアソンズ・グレイデッド・リーダーズは、レベルごとに非常に豊富なタイトルがそろっており、kindle版も充実していて、リーディング対策として読みまくるのにぴったりです。
私は1週間に○○冊、1日に○○ページなど、細かく分けてリーディング計画を立てました。
期間は1か月しかないし、他にもやることがあるので、計画は現実的に立てるのがおすすめ。
リーディングは慣れていないと結構時間がかかりますが、早く読むコツは和訳しようとしないこと。
文の意味さえつかめれば問題ないので、なるべく返り読みをせず、英文を頭からそのまま理解していきます。
読み物として楽しむなら次々と新しい作品を読みたいところですが、TOEIC対策として考えるなら自分の気に入ったペーパーバックを何度も繰り返して読むほうがいいトレーニングになります。
1回目よりは2回目、2回目よりは3回目のほうが読むスピードがアップしていることでしょう。
余裕がある場合は2冊目、3冊目と手を出せばいいと思います。
私のリスニング勉強計画
リスニング学習としておすすめなのが、シャドーイングです。
シャドーイングは音源に続いて同じように、追いかけるように発音するトレーニングで、リスニング対策として効果があります。
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シャドーイング練習で英語力が飛躍的にアップ!コーチングスクールでも採用されている正しいシャドーイングの方法とは?
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シャドーイングを使ってリスニングをする利点は、通勤時間などのスキマ時間を使ってトレーニングできること。
実際に声を出さなくても、頭の中で聞えてきた文章を繰り返すだけで効果があります。(マインドシャドーイングと呼ばれています。)
シャドーイング教材は別に何でもいいんですけど、私はコレを使いました。
この本に出てくる英文自体は簡単ですが、音読・シャドーイングのやり方を丁寧に解説してくれているので、シャドーイングの正しいやり方がよくわからないという人にもおすすめ。
さらにKindle版が販売されていて、そちらのほうが音声をデジタルデータで受け取れます。
つまり、スマホが1台あればいつでもどこでもシャドーイングが出来るわけです。
計画を立てるときは、この1冊を1か月で終れるように1日何ページ分進めればいいか計算します。
もちろん、計画よりもたくさん進める分には構いません。
計画よりも早く終わってしまった場合は、新しい教材に手を出すよりもう一度最初から繰り返したほうが効果が高いと思います。
私の文法、語彙勉強計画
文法と語彙は、市販の教材を1か月に1冊やれば十分だと思います。
600点台くらいのTOEIC中級者におすすめなのはこちら。
TOEIC L&Rテスト文法問題でる1000問 [ TEX加藤 ]
私が今さら勧めるまでもなく、TOEIC受験者の間ではベストセラーとして親しまれている文法問題集です。
1049問収録されているので、30日間休みなしで解く場合は1日35問です。
文法問題は知ってるか知らないかなので、そんなに時間をかけずに解けると思います。
出来ればその日のうちに間違えたところを復習し、勉強中に出会った意味の解らなかった単語を別途メモ帳に書き出しておきます。
このメモ帳を見返すことが語彙を増やすための勉強法になります。
TOEIC対策・1か月目の勉強計画
テスト本番まで1か月になったら、TOEIC公式問題集を使った勉強法に切り替えます。
以前に書いたこちらの記事↓では、
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TOEIC本番まで1か月しかない!ヤバい!
という時におすすめの勉強法としてご紹介しましたが、公式問題集を1か月かけて徹底的にやる勉強法は余裕がある2ヶ月勉強計画でもおすすめです。
TOEIC公式問題集は本番と同じ形式のTOEICテストが2回分収録されています。
これを残り1か月で勉強するわけですが、私は1回分を2週間で終わらせるように計画を立てました。
ただし、公式問題集の模試はしっかりと時間を測って一気に解きます。
これは試験本番では時間配分がかなり重要になるためで、公式問題集を使ってあらかじめ制限時間の感覚を掴んでおく目的です。
公式問題集を解き終わったら、間違えた個所、不安に思った箇所を徹底的に見直します。1回分2週間のスパンで余裕があれば、もう一度同じ試験問題を解きなおします。
もちろん時間を測るのを忘れずに。
復習している時にわからない単語に出会ったら、先述の自分だけのメモ帳に書き出して、自分だけの単語帳を充実させていきます。
このセットを2回繰り返せば1か月です。
2か月のTOEIC勉強計画・まとめ
TOEICの勉強はダラダラとやっていてもモチベーションが続かないし、長くやったからと言って効果が高いものでもありません。

そのために本番までに何をするか計画を立てて、1日1日、目標をこなしていく勉強法がいいのではないでしょうか?
私の勉強計画がみなさんのTOEICスコアアップの参考になれば幸いです。
何から手を付けていいかわからないという人は「コーチングスクール」に頼るのもおすすめ